1羽の怒れるインコ -最高裁合憲判決-
最高裁は、11月16日、裁判員制度について合憲判決を出した。
15人全員一致の判断であり、個別意見を述べた裁判官もいなかった。
刑事司法への国民動員について、欧米諸国や戦前の日本における陪審裁判の経緯を引き合いに、「刑事裁判に国民が参加して、民主的基盤の強化を図ることと、憲法の定める人権の保障を全うしつつ適正な刑事裁判を実現することとは相容れないものではない」と。
そして「長期的な視野に立った努力の積み重ね必要だ」と言っている。合憲判決を報道するマスコミも「おおむね順調に推移」だの「肉声を生かし定着図れ」などと言っている。
しかし、現実を見よ!おおむね順調だの定着だのの報道とは裏腹に、イヤだ、やりたくないが84%にのぼり、出頭率が38%しかない。
そもそも裁判員制度は違憲のデパートである。どう努力しても良くならない制度だ。
この合憲判決の記事が出た中で毎日新聞は「そして名画があった」のコーナーでわざわざ「12人の怒れる男」をぶつけてきた。
DVDレンタル店で「裁判員制度に必見」と記され、アメリカ映画「十二人の怒れる男」が置かれていた。
古い伝統を持つアメリカの陪審制度と日本の裁判員制度にはいくつも相違点があるが、司法の専門家ではない一般市民が無作為に選ばれて裁判に参加し、犯罪を裁く立場になることに違いはない。
陪審制度は、民主主義と市民参加の理念を端的に表しているといわれる。私たちの国の裁判員制度もそうだ。
見たことがある裁判員ならば、悩む時にふと胸中に再生される場面やせりふがあるに違いない。
どうしてこういう記事が書けるのか?しかも写真も映画よりも東京地裁の評議室の方が大きく紹介されている。
陪審制度と裁判員制度が似ても似つかぬまったく別の制度であることは事実である。
裁判員制度と似ているのはナチス傀儡のヴィシー政権がとった裁判員制度である。これはうり二つだ。
それをこの欺瞞に満ちた記事は、陪審制度のようなものと思わせようとしている。
司法当局が「陪審制度とは違う」「陪審制度には向かわない」と言っているのに、市民を間違った方向にリードしてまでして、制度推進に協力しようとしている。
合憲判決が出ようが、マスコミが提灯記事を掲載しようが、制度は潰せる!みんなが出頭しなければ良いだけだ。
みんなの不出頭でこんな悪法は一日も早く葬り去ろう!
合憲判決については11月25日発行の『裁判員制度はいらない!全国情報』第26号で徹底批判します。乞うご期待!!